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C型慢性肝炎に対する瀉血マニュアル公開 PDFファイル

日本鉄バイオサイエンス学会の瀉血マニュアル作成ワーキンググループ監修にて作成したC型慢性肝炎に対する瀉血マニュアル【Phlebotomy Manual for Chronic Hepatitis C 2012】)という書籍があります。

こちらにつきまして、出版元の響文社様より、データの公開許可を戴きましたので、今回当サイト上で公開いたします。

2006年に保険適用となった古くからある治療法ですが、残念なことに日本国内においてはまだ広く普及しておりません。データ自体は概ね医療従事者向けとなっておりますが、一般の方においても、こういった療法が存在することを知っていただければ幸いです。

内容抜粋(目次)

Chapter 01 鉄代謝の生理
 生田克哉 著
 主な鉄代謝関連分子の働き
Chapter 02 C型慢性肝炎と鉄代謝
 宮西浩嗣 加藤淳二 著
 1 C型慢性肝炎患者における肝内鉄過剰
 2 十二指腸での鉄吸収機構とC型慢性肝炎患者における異常
 3 C型慢性肝炎患者におけるヘプシジン発現異常
 4 肝内遊離鉄による肝障害
Chapter 03 瀉血療法総論
 矢野元義 林久男 著
 1 はじめに
 2 C型慢性肝炎に対する瀉血療法の歴史
 3 瀉血療法の実際
 4 瀉血療法の長期効果
 5 瀉血療法と他の治療法との併用
Chapter 04 瀉血の実際
 木村文昭 藤井伸治 谷本光音 著
 1 はじめに
 2 HK-フレボパッグ(R) (ニプロ瀉血パッグ)の構造
 3 瀉血における注意事項
 4 HK-フレボパッグ(R) (ニプロ瀉血パッグ)使用前の確認
 5 指示内容の確認
 6 物品の準備
 7 患者準備
 8 瀉血前準備
 9 瀉血実施
 10 瀉血バッグの廃棄
Chapter 05 鉄制限食
 藤田尚己 岩田加壽子 著
 1 はじめに
 2 鉄制限食指導の実際
 3 肝硬変患者に対する鉄制限食
 4 健康食品について
 5 まとめ

C型慢性肝炎に対する補助治療としての瀉血(しゃけつ)

C型肝炎の補助治療、瀉血(しゃけつ)

C型肝炎では、肝臓に蓄積された鉄分により活性酸素が発生し、肝炎症状の悪化を招きます。

このため肝臓に蓄積された鉄分を減らすために通常は鉄分を含む食品を取らないようにして症状の悪化を食い止めますが、既に鉄分が過剰に蓄積されている状態では、通常の新陳代謝ではなかなか状態が改善しない事があります。

よって、瀉血によりヘモグロビンの形で多量の鉄を内部にもつ赤血球を体外に排出させ、体内の鉄の総量を減少させる治療が行われる訳ですが、これは、あくまで肝炎の進行を抑え肝硬変及び肝がんへの移行を防ぐための治療法であり、肝炎自体の治癒を目的とするものではありません。 これ以上の悪化を防止する、という措置における一つのアプローチとなっています

瀉血治療を希望される患者さんとその家族の方々へ

瀉血治療を希望される方は、まず主治医に相談してください。保険診療は認められますが、医療機関によっては実施の準備が整っていない施設もあります。

C型慢性肝炎には極めて難治性のものから、治療の不必要な軽微なものまであります。

瀉血治療の対象は、インターフェロンが無効であったか、その副作用が強くて中断された患者さんで、内服薬治療であるウルソデオキシコール酸(熊の胆の主成分)の600mg/日を継続していても血清ALT(GPTとも呼ぶ)値が正常化しない方です。血清ALT値を下げる治療には週3回ぐらい通院して静脈注射を繰り返す方法もあります。

瀉血治療は、わが国では特殊な治療に属します。欧米人にはヘモクロマトーシスという鉄の蓄積する遺伝性疾患が多くあり、どこの病院にも瀉血をするコーナーがあります。

しかし、日本人にはこの病気がほとんどなく、これもめずらしい多血症の患者さんが唯一の治療対象であったという医療事情があり、一部の施設ではまだ患者さんの希望に副えません。もし、現在の医療機関に瀉血治療体制が整っていないのであれば、肝臓専門医のいる施設に尋ねてみてください。

愛知学院大学 薬学部 薬物治療学講座 林 久男 教授 著

志摩観光ホテルと三重大学病院の共催

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